威張る身代わり戦法への鎮魂歌2005年度版。
「いばみが論」
とりあえず、いばみがについては、ひのえさんの「いばみが論」という素晴らしい文章があるので、まずはそれを参照して下さい。
私のいばみがに対する見解
私のいばみがに対する見解は、殆どは「いばみが論」で書いてあることと同じです。しかし、違う点もあるので、違う点について2つ程書いておきます。
- 混乱が溶けた直後に攻撃されて身代わりが消えると、混乱してない上に攻撃力が上がっている相手と身代わり無しで対峙するハメになります。これで相手がカビとかだったら最悪。このような状態も「例外」という扱いにした方が良いのでしょうか?でも、例外にしては起こりすぎな様な気が。
- 「(毒や宿木をかけられた)相手が眠らずに倒れるまで殴ってきたとき、これは計算が狂います。しかし、普通の人ならもったい無くて眠るので、その心理を利用しましょう。」という文章があります。
しかし、こちらが1体残し戦術を採っていて、相手が「毒や宿木をかけられたポケ」と「こちらのいばみがポケと、いばみが無しで殴り合っても勝てるポケ」を持っていた場合、相手は殆どためらうことなく毒や宿木をかけられたポケを捨ててきます。毒や宿木をかけられたポケが倒れても数で相手に負けないし、いばみがポケにいばみが無しで普通に殴られて終了なんてことも無いので。
なので、いばみがの体制を作り出すときに毒や宿木を使うのはちょっと不確実です。混乱や麻痺等を狙っていった方が良いでしょう。ちなみに、「毒や宿木をかけられたポケ」が「爆破できるポケ」である場合も、同じようなことが言えます。
いばみが戦術の注目点
ところで、私がこのいばみが戦術に注目した理由を箇条書きで挙げておきます。
- 恐ろしく汎用性が高く、誰に対しても決定力の保証が可能。これで、平均的に考えた場合、普通に戦う時よりも勝率が高いなら(「耐久性」「速攻力」が高いと考えられるなら)、「メタgを考えない2000最終結論」となり得る。
- 更に、運gの色が強くなるが、基本戦術が「取り巻きで状態異常を入れる→取り巻き捨てる→いばみが」であり、読みが全然絡まないので、読みgの色を非常に薄くできる。読みgの色を薄くできるということは、「心理戦」という理論では解明し難い厄介な問題と直面することを避けられる。
いばみがパ構築実践
いばみがポケ最強を狙うには、素早さや残飯持ち以外の面で、次の2点が重要な決め手になってくるかと思います。
- 攻撃6段階の相手を倒す(>攻撃が上がりすぎ威張れなくなったor攻撃が上がりすぎ威張れなくなる前に相手を倒せる技を入れるか、上がりすぎた攻撃力を下げる技を入れなければならない)
- いばみが自滅ダメージ以外の手段でできるだけ大きなダメージを与える(>交代で威張るを回復されるとつらいので、その場合は通常攻撃+何か(撒きびし等)で相手を崩せるようにしなければならない)
素早さだけ見ると55マルマインが最強ですが、上の2点を見た場合、そこまで強いとは思えません。
また、今回は、「素早さ種族値が115以下でないポケには、カビやガラに強いポケが居ない」という性質を利用して、こちらのいばみがポケ(素早さ種族値115以下のポケに素早さで負けない)よりも早いポケが出てきたら、カビガラで対応することにします。(カビガラについては、「2000最終結論への道」等を参照してください)
以上のことを考えると、パの編成は次のようになります。
- いばみがポケ(いばみがポケ最強のための重要項目2つを満たし、素早さ種族値115以下のポケに素早さで負けないポケ)
- いばみがポケの取り巻き1
- いばみがポケの取り巻き2
- ガラ
- カビ
- 無道(「カビガラの取り巻きを1体だけ入れよ」と言われると、やはり無道が適任なような気がします)
ここで、いばみがエースは次のポケを使うことにしました。
(素早さの関係上54以上の)フー サイコ爆Pいばみが@残飯
「攻撃6段階の相手を倒す」という点は、「攻撃が上がりすぎたポケに対しては、普通の混乱技(爆P)で自滅させる」という方法でクリアできます。「いばみが自滅ダメージ以外の手段でできるだけ大きなダメージを与える」という点は、「普段はサイコで大ダメージを与え、悪やハピに対しては爆Pで対応する」という方法でクリアできます。というか、1個の技スペースでその2つの条件を一気にクリアするには、爆Pぐらいしか方法が思い浮かびませんでした。駄
いばみがポケの取り巻きは、まずサンダース(10万Vめざ水でんじは吠える@奇跡の実)を用意しました。
より確実に麻痺を撒ける(混乱技は混乱が解けた瞬間に殴られるのが嫌、眠らせ技は2体以上に効かないから無理)、吠えられる(溶ける回避)、麻痺の効かないポケを潰せるという条件を全て満たすポケを探すと、サンダースぐらいしか適任が居ませんでした。眠る無し故状態異常技が嫌(特に麻痺+地面)なので、気休めに奇跡の実を装備。
そして、パル(撒き鈍い波爆破@黄金)を用意。
フー補助というより、麻痺撒きサンダースの補助の色が強いポケ。サンダースが地面ポケに麻痺を撒けず、その場合めざ水を使って地面ポケ倒さなくてはならないので、地面ポケの攻撃を一時的にやり過ごすためにパル等のポケが必要です。更に、いばみがフーや地面潰しサンダースの補助になり得る撒きびしを用意し、鈍いを詰まれないようにパルにも鈍い爆破を用意。爆破は、本来1体3になる所を1体2にできるので、いばみがでの勝率が確実に上がります。黄金は、例の如く55ガラ以下略のやつです。
ガラのレベルは、カビガラ使用時の安定性が通常よりも低いため、せめて速攻力だけでも高めるために54。54まで振っておけば、55ガルにタイマンで勝てるようになるし、高レベカビリキーにタイマンで勝ちやすくなります。カビのレベルは、☆の雨ハイドロを確定3発耐えるようにするために51。
以上のようにして作ったパの全体像は次の通りです。
LV | 種族 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | アイテム | |
1 | 54 | フ−ディン | サイコキネシス | ばくれつパンチ | いばる | みがわり | たべのこし |
2 | 50 | サンダ−ス | 10まんボルト | でんじは | めざめるパワ−水 | ほえる | きせきのみ |
3 | 50 | パルシェン | まきびし | のろい | なみのり | だいばくはつ | おうごんのみ |
4 | 54 | ガラガラ | じしん | いわなだれ | めざめるパワ−飛 | つるぎのまい | ふといホネ |
5 | 51 | カビゴン | すてみタックル | かみなり | ねごと | ねむる | ピントレンズ |
6 | 50 | エア−ムド | ドリルくちばし | のろい | ふきとばし | ねむる | ひかりのこな |
しかし、このいばみがパは弱点だらけです。
上で述べた、滅びの歌、死にながら攻撃、混乱解除直後の攻撃がちょっと対策しきれません。「取り巻きを捨てる」という戦略を採らなければそれらの問題はある程度解決しますが、威張る混乱が解けたカビとかちょっとどうしようもないし、取り巻き補助無しでいばみがするわけにもいかないし、いばみがポケを交代で出すわけにもいかないです。
あと、対55残飯鈍い寝言カビとか勝てる気がしません。一応下に54いばみがフーVS対55鈍いカビのデータでも示しておきます。
- 55残飯カビHP…292
- 55カビ残飯回復量…18
- 54フーサイコのダメージ量(カビ特防ダウン0回…62〜73、1回…92〜109)
- 54フー爆Pのダメージ量(カビ鈍い0回…69〜82、1回…47〜56)
- カビ自滅のダメージ(カビ攻撃力+2-カビ防御力+0…47〜56、3-1…39〜46、4-0…70〜83、4-2…35〜42、5-1…54〜64、5-3…33〜39、6-0〜6-6…94〜111,62〜74,46〜55,38〜45,31〜37,27〜32,23〜28)
- 威張る外す確率…10%
⇒「威張る自滅→サイコ自滅→サイコ」でも倒せない。硬すぎる。しかも、爆Pのダメージも全然小さいし、威張る外すことがあるし、鈍いを1回でも詰まれた瞬間に自滅ダメージは非常に小さくなる。+寝言とかあったらちょっと勝てる気がry
余談。
(2003年夏頃の)ひのえさんが言う「役割理論に頼らない戦いを流行らせよう、といってる人たち」の中に私も実は含まれてます。思えば、あの頃に私の将来は決まってたのかもしれませんね。私は、このいばみがの汎用性の高さと、心理戦回避能力の高さが注目に値すると思ったので、この戦略を再開発しました。確かに、「心理戦回避能力の高さ」という点では、非常に有効な戦略であるということができるでしょう。
といっても私もいばみが肯定派というわけではないです。汎用性は高いと思ったのですが、滅びの歌無理です死に際の攻撃無理です混乱解除直後の攻撃なんてもっと無理です55残飯寝言カビ硬すぎです。正直弱点多すぎて相性g(メタg)を招くと思ったので、仮に心理戦回避能力が高くても、今使う気にはならないと思います。
この論だけでは、これ以上勝てる確率を上げることは出来ないので、あとは本当に運と相性だけです(笑