おまけ7:「理不尽な偏運」と2大元素理論

「理不尽な偏運」

今までの理論で、「理不尽な偏運」について深く言及した理論は存在しません。「4大元素理論」でも、「2000最終結論の道」で少し触れただけで、基本的には考えないことになっています。また、「役割理論」でも、「受け」の定義を考えると、「理不尽な偏運」は基本的に無視の方向になっています。

しかし、実際には、「理不尽な偏運」による連続急所や連続麻痺痺れ等を考えると、大抵のパでは「決定力の保証」が可能ってことになるし、厳密に「受け」ができるような状況は滅多にやってこないということにもなります。では、ここから先では、今まで考えること自体がタブーであった感がある「理不尽な偏運」について考えてみます。

「4大元素理論」から「2大元素理論」へ

連続急所、連続麻痺痺れといった「理不尽な偏運」を考えると、「受け」というのは金銀でも(無効属性を生かさない限りは)殆ど不可能になってきますし、それによって「決定力の保証」も非常に容易になります。

ここから下では、「理不尽な偏運」があったとしても、絶対に「決定力」が出せない場合(連続急所・連続麻痺痺れ等を中心に考慮に入れますが、「釘付け」によって「決定力」が出せなくなることも考慮に入れることを忘れずに。まぁ、よほどの構築ミスが無い限りは「絶対に『決定力』が出せない場合」なんて発生しないと思います)が無いとして話を進めます。

まず、以上の前提条件から、「決定力」のことを考えなくても「決定力の保証」は常になされ、「決定力」のことは考えなくても良くなる、つまり「決定力」という概念が消えてしまったような状態になります。また、「決定力の保証」が常になされるので、「受け性能」という概念も消えてしまったような状態になります。となると、残るのは「耐久性」と「速攻力」のみとなります。

また、この「2大元素理論」とも呼ぶべき理論では、「役割理論」「4大元素理論」で言う「受け」は、滅多に来ない偏運(⇒基本的に来るまでに時間がかかる)が来ない限り潰されないことから、「耐久性」が非常に高い状態と捉えられ、「決定力」が出せない状態は、滅多に来ない偏運が来ない限り潰せないことから、「速攻力」が非常に低い状態であると捉えることが出来ます。

「2大元素理論」を用いた2000最終結論

この2つの概念の価値は(今の所は)同じだと考えられるので、この「2大元素理論」とも言うべき理論から生み出される最終結論は、「『理不尽な偏運』があったとしても、絶対に『決定力』が出せない場合が無い」という条件を満たした上で、「『耐久性』と『速攻力』を上げる」というとても単純なものになります。

最終結論を捉えるには、あまりにも単純すぎますが、「『理不尽な偏運』は基本的に考えない」という暗黙の前提条件が課せられている「4大元素理論」では、その前提条件を実際には満たせなかったりしますが、この「2大元素理論」では、前提条件を簡単に満たすことが出来るというメリットがあったりします。

(ちなみに、実際の対戦では「PP切れ」という現象が存在し、「決定力」を出すのにあまりにも時間が掛かりすぎると、PP切れが原因で結局「決定力」が出せなくなることがあるので、安定して「決定力」を出すにはやはり「滅多に来ない偏運が来ない限り潰せないため、『速攻力』が非常に低い状態」を極力避けた方が良いです)

「2000最終結論」を考える際には、この「2大元素理論」についても考えた方が良いかもしれません。

ちなみに、勝てるパを作るために「こちらの攻撃には偏運は無くて、相手の攻撃には 偏運がある」と考えて構築する場合があります。その場合は、攻撃的要素を「4大元素理論」的に「決定力と速攻力」として考え、防御的要素を「2大元素理論」的に「耐久性」として考えるのが有効かと思います。

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